奇跡のリンゴ―「絶対不可能」を覆した農家 木村秋則の記録
無農薬によるリンゴ栽培を行った木村秋則さんを追ったNHKの「プロフェッショナル」による記録です。
上司が家庭菜園をやっていて,「この人に感銘して無農薬で作っているんだよ」と紹介してもらいました。実家は農業ではないけれど,近い仕事をしているので「お父さんなら多分知っているよ」ということで超オススメされたので,年末に実家で読もうと思いAmazonでポチりました。
リンゴを無農薬で育てることの難しさとそこに辿り着く前の並大抵ではない苦労は想像できないほど大変だっただろうとは思うのだけど,なんだろうこのNHK「プロフェッショナル」的なストーリがなかなかすっきりとした読了感に繋がりませんでした。
帯にも書いてある「死ぬくらいなら,その前に一回はバカになってみたらいい」は共感できるところでもあるし,S.ジョブズの「Stay hungry , Stay foolish」の名言はたぶんいたるところにあるのだろう。
たぶん本書に感激・感動する人たちは木村さんの熱意やリンゴに話しかける姿勢,自然へ接する姿に揺り動かれるのだろう。
だが自分にとってはその姿は物心ついた時から見てきたものであり,とても当たり前といってもよいくらい身近な父の姿を思い起こすものであった。
だが自分にとってはその姿は物心ついた時から見てきたものであり,とても当たり前といってもよいくらい身近な父の姿を思い起こすものであった。
木村さんの偉業やそれを支えてきた家族や周りの人達はとても素晴らしいと思うが,彼らだけが特別なのではなく,勤勉で真面目な人たちが日本にはまだまだいて,人知れずそれぞれの人生を生きているのだろう。
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