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2010年9月の7件の投稿

2010/09/30

スティーブ・マコネル「ソフトウェア開発プロフェッショナル」

「コード・コンプリート」や「ラピッドデベロプメント」で知られる著者がソフトウェア・エンジニアリングやプロフェッショナルのソフトウェア開発者とは何かと問いただす。

ソフトウェアにおいてプロフェッショナルとは何かを、個人、組織、業界におけるプロ意識を披露しその普及を図るのが本書の目的なのだろう。このアプローチは王道だと思うし、トータル的に取り組んでいるものがないのが現状じゃないかなと思うので本書を読んで、ソフトウェア開発にかかわる人たちはその職業的プロを明確に持つ必要があると思う。

医師や教師のように免許制ではないが、ソフトウェア開発においても資格認定は存在する。
ただし日本の場合はその使われ方がアメリカとは違うのではないかと思われる。
ゼネコン的な構造の元、資格は人月の工数単価の基準にしかなっていないし、採用の時の目安にはなるのかもしれないが、それはエンジニアの実力というよりも、工数単価をより上げるための会社側の思惑とマッチするだけのことにしかなっていないのが現状なのではないだろうか。

もちろん日本だってシリコンバレーで行われているような、人の流動性がある場面もあり、ネットで取り上げられたりもするが、そんなものは業界の中のごく一部で、その他の大多数はそうではないだろう。

本書を読んで、プロフェッショナルのソフトウェア集団を組むことが、これからの荒波を乗り切る車輪の片方であることだろう。プロ意識をもつことはどの業界でも必要なことだから。

スティーブ・マコネル,松原 友夫,山浦 恒央
日経BP社
発売日:2005-01-20

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2010/09/22

村山由佳「おいしいコーヒーのいれ方 Second Season 4 凍える月 (JUMP j BOOKS)」

凍える月.冬を意識しながら読みはじめたのだけど,季節のことではなかった.

ようやく落ち着いた恋愛をみることができるのかなと思って読み進めていたのだけど,最終章の最後の文が….
「風見鶏」にながれるEternal Flameが聴きたくなったのだけど,iTunesではオリジナルは出てなさそう(日本だけかもしれないが).
ゆっくりと音楽を聴きながら読み返す時間を持てるようになりたい.

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2010/09/20

山崎えり子「節約主婦の絶対うまくいく株入門―私が始めた「攻めの財テク」」

図書館に本を返しに行った時に何気なく手に取った本.

タイトルに惹かれて手に取った本書ですが内容はとてもわかりやすく,説得力のあるものでした.
自分を節約主婦といい,住宅ローンを7年で完済したという実績をひっさげていた筆者からみた株購入のためのアドバイス.
自社株は購入しない,信用取り引きをしない,中国株を買わないなど,陥りがちなリスクに対して絶対ダメという姿勢は好感が持てますし,株の評価額と配当金による利益を狙うという目的がはっきりしているところがいいかもしれません.
内容的には株の入門の入門といったところでしょうか.もうちょっと踏み込んだ方がいい感じもしましたが,まったくの素人が株ってどうやって勉強すればいいの?って言う人にはいいでしょう.
私は知らなかったのですが,妻が読んでいる本をみて「この人有名な人だよね」と言っていのにびっくりして筆者について調べたら…,結構波瀾万丈な人生を送られているのですね.
株を購入する時は,私は,一生続く結婚相手を探すつもりで購入しています.

と至る所に書いてあるのが,読み終えた時になるほど…と納得してしまったり.

いまはどうされているのかわかりませんが,先入観を持たないで読まれるほうが本書をより理解できるのではないかと思います.

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2010/09/10

10年経って

2000年9月10日に結婚式をあげたので,ちょうど今日で10周年の結婚記念日になる.

振り返ると10年前は結婚や転職などいろいろな事があった時でもあった.
転職先は大学の時からやりたいと思っていた内容の仕事だったこともあり意気揚々としていたし,ベンチャーというリスクはあるものの仕事や転職への理解を示して待ってくれていた彼女と結婚して家庭を持つことに対して充足感を感じていた時だった.

ところが結婚式前日,新居から披露宴の会場へ行く途中にボスから電話が来て「前日で大変申し訳ないんだが,会社を閉じる事にした…」と言われてしまった.
「披露宴が終わってから報告しようかと思ったんだけど,決まった以上真っ先に連絡した方がよいだろう思って」と大変恐縮しているボス.
「もしなんなら,明日の披露宴は欠席してもいいから」と言う始末だったので,「いえいえ,ぜひ出席してください.みんなで楽しく楽しくやりましょう!」と答えたのが精一杯だった.

結婚早々 無職になるなんて…,短い人生の中で「幕が下りたな」と感じる瞬間が今までもあったが,これが確か3回目だった.
電話を切ってから披露宴会場のホテルまでどうやって行ったのか全然記憶にない,

彼女と彼女の家族は当日来るため,ホテルに宿泊するのは僕の家族と親友だけだった.
家族と夕食後,両親に仕事の事を告げると「おまえはもう新しい家族を持ったのだから披露宴が終わってからよく話をしなさい」と言われ,親友には飲み明かそうと誘われるもこの事を告げる事もできず,明日の準備があるからと言ってすぐに部屋に戻ってしまった.

披露宴後新居に戻ってきて,彼女に会社の事を告げた時は多分顔色が悪かったのだろう.「昨日から何か変でマリッジブルーになったのかと思っていた(笑)」と軽く言われ「でも,新婚旅行はどうしようやめようか」ときかれたから「それはそれで楽しく行こう!」という事になった.
他の会社のメンバーが大変なかの新婚旅行はかなり躊躇はしたものの,日本を離れて過ごすことで逆に心もリフレッシュして切り替える事ができたのがとてもラッキーだった.

とまあ,10年前の出来事がつい昨日のように思えるほど記憶がある出来事だったし披露宴だった.
今振り返ると笑い話になるような内容だが,毎年この時期になると当時の緊張感を思い出し,家族や友人,同僚に感謝をする日にしてきたいと思っている.

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2010/09/08

坪田 一男「理系のための人生設計ガイド」

そういえば,人生設計なんて中学生くらいの時に書いた「将来の夢」のあとは,具体的な金額とかは保険のFPさんが参考資料にくれたくらいだなーと思い,それらしい本を図書館から借りてきた.

「理系のため…」と銘打っているだけあり筆者がどのように人生設計を立ててきたのか,また理系職でのアプローチの仕方など説得力は感じられるのであるが,これで応用がきくかと問えば…ちょっと難しいかなと思う.
ポスドクや新卒者,学生が読むのにはこれからの指標として有効利用できると思うが,ちょっと自分には遅かったもしくはちょっと毛色が違うかもと感じた.
基礎知識編での仮説をたてて取り合えず実行してみるなんていうのは結構大事なことで,ここ数年,後で振り返ることもせずにだらだら過ごしてきた自分にちょっと反省.
自己分析編も役立つ情報が書かれており,やはり客観的に自分を見つめる事をしないとだめなんだなと痛感した次第.

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2010/09/02

One more hobby... Apple TVからわかる動画コンテンツの普及

Jobsがhobbyと言っているAppleTVがどのように変わるか期待をしていたのですが,HDDを外してストリーム専用にしてしまいました.

CDと同じようにiTunes箱をTVに接続してDVDやBDチェンジャーにすればいいじゃん!と始めたAppleTVだと思うのです.

でもメディアにDRMがかかっているので
1.DVDやBDからではなく,直接ネットからDLして見ようよ.
2.DLじゃなくストリーム配信だよ.
になっている状況です.

これだと,Gyaoやソフトバンクが行っている動画配信サービスとあまり変わらないです.UIが言い分だけかもしれませんが.

ユーザにとってはコンテンツ配信元が増えたのがメリットかもしれません.(米国だけですが)Appleとしては,まずはコンテンツを増やして突破口を開きたいんでしょうね.

今回の端末なんかはCCCやKDDIがほしがっていたSTBそのものなんじゃないでしょうか.ただもうSTBやHDDレコーダをTVにつないで見るのは時間のある人たちで,iPadやiPhone,携帯でみる人がこれから増えてくるので,それをどこでキャッチするかでしょうね.

一縷の望みとしては,AirPlayが「どこまで使えるか」.これにかかっているのでしょう.
コンテンツのデータ母艦としてiTunesが入っているPCにHandBreakでエンコードしたDVDコンテンツやiPadやiPhoneでのコンテンツ表示…かな.

私としてはAppleTVはiTunesホームサーバ化するものとばかり思っていたのですが,今回の舵切りはTVメディア変換機に成り下がってしまった訳でして,この迷走はもう少し続くのではないかと思います.

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2010/09/01

池上 彰「知らないと恥をかく世界の大問題」

ただいま,ブレーク中の池上本の新書を読んでみた.

サブプライムローンやBRICsの説明なのは何度もしてきたことなんだろう.
時事ネタが多いので時間が経つ前に一読しておくのがよいと思う.

TVを見る機会がないのだけども,週刊こどもニュースは子ども番組の合間でみていたけど,
池上さんのブームってある意味,ニュースステーションの久米さんが出てきた時と同じなんだろうなと思う.
ニュースをわかりやすくバッサリ説明する.
最近のニュースを見ていても,ワイドショー化か専門的になりすぎる傾向で,わかりやすく歯に衣着せない池上さんの話はわかりやすいんだろうな.

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