津田大介「Twitter社会論 新たなリアルタイム・ウェブの潮流」
読了後(読了中)の第一に思ったこと。
日本でもようやく海外の文化をそのまま取り入れた、インターネットコミュニケーションツールがキャズムを超えるのか。
一般紙だけでなく、テレビにも登場し、次のキャズムを超えるインターネットキーワードのTwitter。 tsudaるという言葉の主でもある津田氏のツイッター論です。
- ツイッターのキーワードにもなっている、「140字のつぶやき」「ゆるやかなコミュニケーション」「リアルタイム・ウェブ」など歴史とともにツイッターとは何かを示す第1章。
- tsudaるに象徴されるツイッターの活用が盛りだくさんの第2章。
- ツイッターが起こした社会的現象やジャーナリストである著者の視線からみた、ジャーナリズムや政治などの第3章。
- 今をときめく勝間氏とのスペシャル対談。
からなっています。
特に第3章の世界的な社会現象の事例を見たときに、これはテキスト(携帯メール:SMS)で起こったことと同じなんだと思いました。
要はツイッターはSMS以来のスマートモブズの再来なわけです。
ツイッターはSMSに比べて、伝播力、検索、コミュニケーションのどれにおいてもより強力になっているので、海外でこれでけ盛り上がっているのは当然のことだと思います。
翻って日本では「ガラパゴス」という言葉が象徴されるように、独自の文化で発展してきました。
- SMSはキャリア間のSMSはいまだにできません。写メールが一般になりました。
- blogは世界第2位のページ数だったと思いますが、日記の文化が前提にあるからでしょう。
- SNSは海外発のものはfacebookが残っているくらいでしょうか。mixiとGREEとも匿名になっていくようです。
このような中でツイッターは海外の文化がそのまま入ってきていて、キャズムを超えようとしています。
このままツイッターが日本に根付くのか、それとも来月からサービスインするAmebaなうが奪ってしまうのか、それとも別のリアルタイム・ウェブか。今後をとても興味深く考えさせてくれる1冊です。
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