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2009.03.28

ギル・アメリオ「アップル 薄氷の500日」

ジム・カールトンとほぼ同時期にアップルのCEOであったギル・アメリオの独白本.
これも図書館で本を戻した時に隣にあったので借りてきました.

スティーブ・ジョブズが華々しい復活とともに表舞台から引きずり下ろされたその内幕というところでしょうか.この本は口語調に書かれていて読みやすいなと思ったら,あとがきにて,共著のウィリアム・L・サイモンとの会話を元に起こしたものらしい.

気になることとして,ことあるごとに「これは私の流儀に反するのでしなかった」的な記述がある.相手をおとしめたり,侮蔑するようなことはせずにフェアにしたいというのはわかるが,本書自身の存在が彼のポリシーからは破綻していないのだろうか?
そう考えると周囲からの批判に対する,エクスキューズにしか読めなくなってしまったのが少し残念.
確かにギルが言うようにCEOを解任させられなくても,数年でアップルは成功へ行ったかもしれない.
それでもあのニュートンを引き延ばして世に送り出し続けたのは失敗だったし,ラプソディーの開発を管理しきれなかったことは明白で,その後のジョブズの施策が真逆で成功を納めたのがさらに評価をさげてしまったのではないのだろうか.
やはり彼のポリシーが足かせになったのかと思わせてしまう一冊.
それでもアップルの歴史を知るには必読です.

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