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2008.10.05

白石一文「見えないドアと鶴の空」

FeelLOVE Vol4に出ていた白石さんの作品を読んで、この人の作品を読みたくなり借りてきました。

自分のことは自分が一番良く知っていそうでよく知らない、なんてよく言われているけど、この前書きで書かれているように距離感が小さくなってくるほどに変化する心の持ちようというのもあるのだろう。

 人は親しい相手をよく知っていると思いがちだが、案外それは正反対なのだろう。親しくなればなるほど、その人をより深く知るべきであり、知る努力を継続すべきにもかかわらず、親しいと自覚した途端に実は無関心になるのかもしれない。
 六年間も一緒に暮らししている妻にしてもだ。

昴一は妻由香里の友人である絹子との出産に立ちあうという奇妙な偶然からいろいろちぐはぐなことが起こり始めて、絹子と恋愛関係になっていく。
この恋愛小説がgdgdにならないのはひとえに昴一が即物的な行動をとりながらも哲学的に物事を考えていく過程にあるように思う。
本能的な行動と冷淡に心のうちを見つめていく作品は昨今の恋愛小説とは違いハードだが面白い。
ただ残念なのは話をまとめようとして霊感やオカルト的な内容が入ってしまったことか。

見えないドアと鶴の空見えないドアと鶴の空
白石 一文

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