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2007.10.17

村山由佳「すべての雲は銀の… Silver Lining」

彼女の作品は「おいコー」もそうだけど、男の子(あえて男性とは書けない)の表現が上手いというか私にはツボにはまっている。

彼女を実兄に取られてしまって失意のなか長野の上田にバイトとしてやってきた大学生の祐介。
こころの傷は中々消えないようでもあり、祐介を取り巻く人々や上田の自然との対話の中で少しずつ成長していくさまを感じ取れることができます。
#それでも、スカスカ言ってますけど(笑)

元彼女のことで実兄が「かむなび」にやってきてから終話へ向かっていくのですが、展開にぎこちなさというか破綻ぎみになってしまったのが残念。
最終的にすべてにケリをつけに行くこと自体はよいだけど、ヒロイン(?)である瞳子さんとの関係がとりあえず落ち着いてしまったのがなんでかなーと。

このタイトルの元ねたは終章でもでてきたけど
Every cloud has a silver lining(すべての雲は銀色の裏地を持っている」という諺らしい。
つまり「どんな雲でも裏は(日が当たって)銀色に光っている」=「どんなに悪いor不幸なことでも良い面はある」という意味らしい。

変わりながら、変わらずにあるもの

作者が伝えたいことはタイトルとこの言葉なのかもしれない。

すべての雲は銀の… Silver Lining すべての雲は銀の… Silver Lining
村山 由佳 長崎 訓子

講談社  2001-11-20
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