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2007.03.01

青山 七恵「ひとり日和」

母が突然に中国へ移るということになり、埼玉から東京へ出てきた20歳になった知寿。
その移り先は母の親戚であるという70歳を越えた老婆の家へ居候であった。

今年の芥川賞作品であり、石原氏村上氏大絶賛であったので手にとってみたのだが...

書き出しから居候先に暮らすまでのところと、最後の居候から自分で暮らし始めるところから最後まではまだいい。問題はその間だ。

主人公である知寿の怠惰な起伏の無い感情がそのまま出ているのか、全然読んでいても前に進んでくれない。両氏絶賛の描写の記述にはふーんとは思うものの私にはちょっと疲れた。
この手の作品には最後にもう少し主人公の前向きな姿勢というか”風”みたいなものを感じるのだがなんとなくトロく感じてしまう。

多分、北方水滸伝の途中で読んでしまったからというのがあるのかもしれないのと前評判が大きかったので期待以上に求めてしまったのかもしれない。

本当に何も身動きができない閉じこもった状態にあるときには”ちょっとだけでもいいから前に進もうかな”と思わせてくれるのかもしれない。

ともかく意図していることだろうが主人公のプロフィール・行動の中途半端さ加減が読者にとって吉と出るか凶とでるかの分け目ではあると思われる。

ひとり日和 ひとり日和
青山 七恵

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