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2006.11.28

池波正太郎「鬼平犯科帳23 特別長編 炎の色」

「な、亡き父上の隠し子……」
さすがの長谷川平蔵が呆気にとられる、「隠し子」。平蔵の妹でありながら本人もその素性をしらないお園。彼女のいままでの経緯がわかる短編です。

またその後につづく、特別長編「炎の色」。
女密偵、おまさがしきりに気にする夜鴉がこの長編のモチーフの一つになっています。
ですが、このモチーフの結末はちょっとあっさり感があります。
タイトルの炎の色ですが、これは女盗賊である二代目荒神のお夏のことでしょう。
付け火が性癖であるお夏にかけてでしょうが、もう一つの性癖(?)にもかけているダブルネームを感じさせます。
この長編はお夏、おまさ、そして前編から登場のお園が自由に動きつつも、そのベースを支える鬼平の思慮深さを感じさせる作品です。

鬼平犯科帳〈23〉特別長篇 炎の色鬼平犯科帳〈23〉特別長篇 炎の色
池波 正太郎

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