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2006.06.19

どんな和音が鳴っていたのだろう

昨日のクロアチア戦スコアレスドローはかなりショックだ。
終了直後に笑っている日本人女性サポータが映っていたけど彼女たちは何がうれしいのだろうか...
試合が終わって興奮冷めず失意の中、テレビをザッピングしていたら、NHKで岩城宏之さんのインタビューが放送されていた。

ここ数年行っていた振るマラソンについてだった。
その中でいくつか気になるコメントがあったので、ここに書いてみようと思う。

「振るマラソンは観客のためじゃなくて自分のためにやっている」(ちょっと意訳)
それはよくわかるなー。去年一昨年とスカパーのスカイAでライブしてたので録画とライブをみていたけど、見るほうは段々苦行になってくる(^^;

「第九の4楽章はかなり変。だけども嫌いじゃない。1・2楽章の方がいいし、僕は3楽章が好き。だけれどもこの4楽章があるからベストセラー(有名?)になった」(かなり意訳)
これもわかるな。多分普通の人は4楽章しか知らないと思うけど、他の楽章があるからこそこの4楽章が活きて来る。まあ4楽章って他の楽章のモチーフをダメだししているところから始まるから仕方ないけど。
ちなみに私は2楽章が好き。これは学生オケの時に2ndVnで4年間第九弾いていたからだろうけど。

「スコアーに忠実に演奏したい。」
これは自分の色をつけた指揮ではなくスコアーに忠実に指揮を振りたいという意味らしい。でもどんなに忠実でも自分が振るわけだからどうしても違ってしまう。それが指揮者の色になると思うという内容。
ある意味スコアーに忠実って難しいです。

「指揮だけが今、自分が無意識に体を動かすことができる唯一のこと」
歩いたり、食事など全部意識して慎重に考えながら動作しているけど、指揮だけは無意識にできてしまう、という内容。この話にはちょっと絶句...。

「自分だけがわかる指揮のミスをしてしまった。指揮は楽器がないので音が出ないけど、僕の中で違う和音が鳴っていた。右手で振ろうとしているのを左手で止めたんだ」
「指揮を振って気持ちよくなって、4楽章の(合唱の)フロイデの前の”ジャン”の和音を1回じゃなく2回で振ったんだよ。」
テレビではその部分のリプレイが流れていたけど、左手で右手を止める仕草は感じられず、顔はちょっと緊張感があったけどよくわからなかった。
でもあの場所はどう考えても2回和音がでるようには考え付かない。だけれどもどんな和音が鳴ったのかとても気になった。インタビューアはそれについて質問しなかったし岩城さんも説明しなかった。
あと自分も楽団と一緒に演奏しているという気持ちが前面に見えたのがとても新鮮だった。確かにあそこでミスをしたのであればかなりズッコケになってしまう。

このブログを書きながら、頭の中は第九が流れているけど、何回聞いても鳥肌がたってくる感覚がある。
頭で無く体で感じている曲の1つなんだろうと思う。

遅ればせながら岩城宏之さんの追悼をこめて。

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