« 銀座「かめや」 | トップページ | 鰻や「双葉」 »

2005.11.03

池波正太郎「剣客商売 10 春の嵐」 

第10弾は長編です。
目次を見ると7つの章にわかれていまして、ボリューム的には他と変わりません。
ですが短編とは違い、話の組み立てや仕掛けが大掛かりになっています。
特にストーリが単なる辻斬り・剣客などではなく、息子・秋山大治郎の名前を名乗ってどんどん辻斬りを繰り返し、またその相手が当時をときめく田沼意次と松平定信の家臣ばかり狙われる。
政治的な駆け引きを背景に秋山小兵衛が徐々に紐解いて行きます。

今回は傘徳こと傘やの徳次郎が大活躍。そのほか秋山ファミリー全員集合になっていて、
これ正月の12時間特番ドラマにできるんじゃない!と思う内容です。

9巻の「待ち伏せ」もそうでしたが今回もはじめの巻にあるような痛快な始末のつけ方ではなくなってきています。
小兵衛自身「(だが、もしも、わしが戸羽平九郎に討たれてしまったら…)」などと思ってみたり...
最終編の「老の鶯(おいのうぐいす)」はそんな小兵衛の気持ちがでているタイトルだと思います。

今回の功労者はまぎれもなく徳次郎なのはみなさん思うところだと思いますが、芳次郎の縁と最後の行動は敢闘賞ものだと思います。

秋山ファミリー大集合の「春の嵐」。ぜひ特番ドラマをやってもらいたいです。

4101157405 春の嵐
池波 正太郎

新潮社  2003-01
売り上げランキング : 44,592

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

|

« 銀座「かめや」 | トップページ | 鰻や「双葉」 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/16921/6873588

この記事へのトラックバック一覧です: 池波正太郎「剣客商売 10 春の嵐」 :

« 銀座「かめや」 | トップページ | 鰻や「双葉」 »