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2005.08.16

谷村 志穂「眠らない瞳」

谷村志穂さんです。
最近になくイライラさせられた本です。イライラというのは主人公である菜穂子に対してです。
この感覚はガンダムSEEDDestinyのシンやエバンゲリオンのシンジに対して抱く、不安定さへの苛立ちに近いです。ただ本の主人公に対してここまで思い込んでしまったのは力強い筆者の感情が影響しているのでしょう。

カッコウとモズの托卵(たくらん)の例えがでてくるけど、自分の子供は産みたくない、他人の子供を育てたい
という心境はどういうものなのだろう。そして子供の母親からの悪魔のような醜態に嫌気を感じつつも
惹かれてしまう感覚。

ジェンダーで区別するのがよいかわからないけど、女性が考えること(考えていない?本能?)ってわからないことだらけだということを再確認。

タイトルの眠らない瞳は菜穂子が惹かれてしまった耳子から。耳子は母親清見から全身に痣をつけられるほどの行為(あえて本書では虐待とは書かれていなかったので)を受けているのにも関わらず、
母親がいなくなるのではないかという不安からか眠らないで瞳を力強く見開いているのである。

4062633124眠らない瞳
谷村 志穂

講談社 1996-08
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