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2005.07.09

村山由佳「天使の卵(エンジェルス・エッグ)」

村山さんのすばる新人賞作品です。
けして短い小説ではないのですが電車の行き・帰りだけで読んでしまいました。

自分のことを「僕」と呼ぶ歩太が1人称で書かれていて主人公なんだけれども、やっぱり春妃なんじゃないかって思います。
歩太が一歩ずつ春妃のことがわかってくるにつれて、春妃の雪で閉ざされていたような心が少しづつ溶け出してくる。その様子が読み手をぐいぐいと惹きつけます。
冷静に考えるとカウンセラーである春妃はミイラ取りがミイラになってしまったという結果になったわけだけど、カウンセラーになるきっかけが本人自身が抱えていた心の悩みを解決するためだと設定には大いに考えさせられます。

映画化にもなるようなのですね。

タイトルの天使の卵はクリスマス・イブに歩太が春妃に渡したピアスだけれども、未来天使のものなのかな?

408774051X天使の卵(エンジェルス・エッグ)
村山 由佳

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受信: 2005.07.10 02:36

» 村山由佳『天使の卵−エンジェルスエッグ』集英社文庫 [活字の宇宙へと]
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